20代後半になると自分の将来のことを考え始め、安定した職業に就きたいと意識する人がたくさんいます。
「子供ができた時に家族との時間を大切にしたい」と思いながら今の自分に何が向いているのか、考え始める方もいるでしょう。
そんな中でも計算が得意な人は経理の仕事に興味を持つ方も少なくありません。
経理と聞くと女性の事務というイメージが強いですよね。
ですが、経理を担当する部署で役職に就いているのは、実は男性のほうが多いのです。
ところが「経理の男性は結婚できない」「女性からモテない」という噂もあるようです。
今回は経理の男性が結婚できないと思われている理由や経理職の将来性、実際に女性は経理の男性をどう思っているのか?について生の声をお伝えしていきます。
また未経験の男性が経理として働けるのか、持っておいたほうがいい資格、経理に向いている人についてもお伝えしていきます。
経理未経験男性でも働ける?
「未経験の男性で事務職は採用されにくいのでは…」
経理職に興味があっても転職をためらう男性の中には、このように思っている方が少なからずいらっしゃることでしょう。
ですが、安心してください。
女性の経理職は非常に多いですが、その女性に負けないくらい男性の経理職も実は多いのです!
中小企業の経理スタッフはたしかに女性が多いです。しかし、役職になると男性のほうが割合が高いですし、大企業の経理や財務は男性で占められていることも珍しくありません。
経理は経営に直結する業務ですので、総合職に値する重要なポジションは男性というイメージがまだまだ強いのでしょうね。
経理の仕事に就くには、仕訳や決算書の作成、原価計算などの専門知識が必要です。
それが理由で「むずかしくて未経験では転職できないのではないか」と考える方もいらっしゃるでしょう。
心配はいりません。
未経験で募集している企業はたくさんあります!
もし未経験で経理に転職しようと思っているのであれば、簿記検定の資格を事前に取得しておくといいでしょう。
日商簿記検定2級の資格を持っていると「この人は本気度が高い!」と企業から評価されるのでおすすめです。3級は資格としては弱いですが、経理職への意欲を見せるための意味としては十分通用するはず。
また、経理職がよく使用するアプリケーションとして、MicrosoftのExcelとWordがあげられます。
特にExcelは分析や管理によく使われるので、問題なく操作できることが必須。
あまり自信がない…という場合は、「マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)」の資格を取得するつもりで勉強するのがベストです。
この資格はExcelやWordなどの利用スキルを証明できるものなので、履歴書に記載することができれば応募先の企業も安心して内定を出すことができるでしょう。
そして、会社のお金を管理することは経営に直結する重要な仕事です。その性質上、真面目で責任感の強い性格の人が企業には好まれますので、これまでに経験してきた仕事で「真面目さ」「責任感の強さ」などを証明するエピソードを整理しておき、面接の際は「経理職への適正が高いこと」を全力でアピールしましょう。
加えて、
「どうして経理になろうと思ったのか?」
「経理になってこの会社にどう貢献していきたいのか?」
などのやる気や熱量をしっかりとアピールできるように、作戦をしっかりと練っておきましょうね。
経理マンの結婚事情は?モテる?
未経験の男性でも経理職に就くことは可能ですが、経理マンの結婚事情を調べてみると
「結婚できない…」
「モテない…」
などの怪しいワードがわんさか出てきます。
真面目で計算能力も高くて責任感も強そうなので、イメージは良いのですが不思議ですよね。
そもそも経理の将来性ってどうなんでしょうか?
経理に将来性はある?
経理などの管理系の業務は、ベンチャー企業やスタートアップ企業だと1人または他業務と兼任という形、比較的規模の大きい会社になると5人以上のチームで組んでいるところなど様々です。
特に商社や製造メーカー、食品メーカーなどは何人もの経理がチームを組んで業務をこなしているイメージが強いですよね。
実際、大手企業になると本社だけではなく支社ごとに経理チームが存在していることが多々あります。
経理職が複数人いるチームの場合、全員がまったく同じ業務を行っていることは非常に稀です。
だいたいは「Aさんはデイリーの仕訳業務と振り込み業務」「Bさんは買掛金管理」「Cさんは売掛金管理」「Dさんは決算業務」など、担当が分かれています。
よって、営業職や一般職などと比べるとチーム内でライバルが少ないのが特徴です。
営業職だと同じ業務をしているライバルが多く、昇進したくても実績で負けてしまって昇進できないこともありますが、経理はそもそもライバルが少なくジョブローテーションもむずかしいので、勤続年数が長ければ長いだけ比較的簡単に昇進することができます。
そのためにも与えられた業務だけではなく、ほかのメンバーの業務を手伝ったり誰も嫌がる仕事にも積極的に手をあげて引き受けていくと、やる気があるとみなされて重要なポジションを任される可能性が高くなります。
決算の担当でなくても実務の知識がある、業務の効率化を提案する、他のメンバーをまとめる、コミュニケーション能力を磨くなど、自分ができる仕事をどんどん増やしていくと大事なキーマンの一人として手厚く扱われますよ。
ただし最近では経理ソフトも非常に優秀になってきており、ルーチンワークであればほぼシステムで完結できてしまう時代になってきています。
今後の経理職に求められるのは、仕訳といったスキルだけではなく、どちらかというとコストを削減するための業務改善の実行力や、営業部門やその他の部門とのスムーズな連携を取ることが可能なヒューマンスキルといった能力にシフトしていくでしょう。
システムで解決しないこと、人間だからこそできることは経理の領域でもまだまだたくさんあるはずです。
女性からのイメージは?
経理の男性に対する女性からのイメージとして、
・真面目
・責任感がありそう
・残業も少なく、安定している
という良いイメージを持たれている一方で、
・お金に厳しい、うるさい
・神経質っぽい
・ケチ
・会社の中の嫌われ者
などの残念なイメージもあるそうです。
だから「経理の男性は結婚できないのでは?」や「モテないのでは?」という心配に駆られる男性が多いわけですね。
ただし、これらはあくまでもイメージであって女性の勝手な思い込みとも言えるわけですから、男性諸氏は余計なことを考えずにスキルアップや業務の幅を広げることに全力を注いでください!
実際に今回「経理の男性って、正直どう?」と知り合いの女性にきいてみたところ、
「新卒の就活だと『とりあえず営業職に…』で、転職だと『営業しかできないから』っていう人が多い中でわざわざ経理を選ぶってことは、なにか考えがあってのことだと思う。事務は女性のイメージ強いしね。そういう意思のある人はかっこいいと思う!」(※原文そのまま)
「ノルマにおわれてメンタルやられることもなさそうだから、家庭を築く相手としてはアリ! 堅実に仕事して順調に昇進しそうだし、忙しい時期も決まってるから家族の予定を組みやすいと思う」(※原文そのまま)
とのことで、予想以上の好印象でした!
経理職だけではなくどんな職業であっても、情熱や誇りを持って一所懸命に働いている男性は女性から見るととても素敵に見えるものです。
実際に経理職の男性で結婚している人もたくさんいますので、イメージに踊らされることなく経理職にチャレンジするのが吉ですよ!
経理マンの年収や昇進は?
経理マンの年収は役職によって異なりますが、転職市場に出回っている求人票によると以下のようになっています。
年齢 | 役職 | 年収 |
20代 | 経理スタッフ | 300万円~350万円 |
30代前半 | 経理中堅社員 | 450万円~500万円 |
30代後半~40代 | 経理マネージャー職 | 550万円~700万円 |
経理の業務は幅広く、人によってできる業務も大きく変わってきます。
仕事を手広くできるようになると昇進して給料も上がっていきますので、意欲的に業務をこなしていきましょう。
年収をアップさせるためには意味のある資格をとったり、市場価値の高い実務経験を積み、若いうちから転職活動をしておくと良いです。
特に転職に効果的な経験を積むとスムーズにキャリアアップができます。
例えば、経費精算や現預金の出納管理を何年も続けたところで自分の市場価値は上がっていきません。
重要なのは転職に有利な経験を積むことです!
転職に有利な経験の一覧
- 予算管理
- 資金管理
- 原価管理
- 月次決算、四半期決算、年次決算
- 連結決算
- 税務申告
- 会計監査の対応
- 税務調査対応
- 内部統制対応
- 株主総会対応
- 開示業務(有価証券報告書、決算短信、収集通知などの作成)
これらをひとつでも経験していると、今後転職をしようと思ったときに応募先の企業も高く評価してくれて可能性があります。
キャリアアップにつながるので、なるべく自分に有利な業務経験を積めるように努力しましょう。
業務で経験を積むことがむずかしいのであれば、資格スクールなどのスキルアップ講座で知識を得るというのも方法の一つです。
まとめ
今回は
「経理未経験の男性でも働けるのか?」
「経理の男性はモテるのか、結婚できるのか?」
「経理職の現状と将来性」
について紹介してきました。
未経験でも実務に役立つ資格を取り、積極的に業務に携わっていけばいくらでもチャンスが生まれる職種であり、自分ができることを増やしてキャリアアップしていけば将来的に安定した給料をもらい、不安のない生活を送ることも可能です。
そして経理職の男性のイメージは、女性視点だと「意思が強く自分の考えで動くことができ、将来的に安定的な年収を見込むことができるなど、安定感がバツグン」などの良いイメージが強い結果となりました。
「男性が経理を選んでしまったら人生詰んでしまうだろうか…」と悩んでいる男性のみなさん、安心して経理への転職をめざしてみてくださいね!
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